温めすぎにご用心2 子どもの養生
こんにちは(」・ω・)こざくら鍼灸院院長の坂本拓哉です!
前回に引き続き、温め過ぎるということについてお話していきたいと思います!
温めすぎると起こる人体の反応と、寒い時に起こる人体の反応については前回でお話しました!
前回のブログURL↓
タイトルの子どもの養生の前に、具体的にどういった状態の人が温めてはいけないのかをご紹介します。
熱の四徴候というものがあります。以下の4つの内、一つでも当てはまればそれは熱症状が体にある証拠です。熱の症状ですので温めてはいけません。チェックしてみてください。
① 乾き・・・喉や目の乾き、乾燥肌等
② できもの・腫れ物・・・ニキビ、ものもらい、口内炎、腫瘍等
③ 痒み・・・皮膚や目、喉や鼻の奥が痒い、アトピー等
④ 出血・・・鼻血や不正出血等
以上です。どれかに当てはまる人がほとんどではないかと思います。こういったものに当てはまる方はカイロや厚着などで下手に温めてはいけません。是非、参考までに覚えておいてください。
では、子どもの養生について。
貝原益件先生の養生訓という江戸時代の書物にこのような記述があります。
「小児の養生の要は2分の飢えと2分の冷え也」
子どもを元気に育てたければ少しの空腹(腹八分目)と少しの寒さが重要である。ということです。
東洋医学では小児の身体を『陽体』と表現します。陽体とは陰陽の陽のことで、陽気(温める力)が強く、体温が高いということを表しているといいます。実際、赤ちゃんを抱っこするとすごくあったかいですよね?それだけ高い熱を持っています。ですから、子どもに厚着は不要です!子どもは風の子とはよく言ったもので、子どもらしく元気に外で遊べ!という意味だけではなく、薄着で寒さにさらされても大丈夫だよという意味でもあると思います。厚着をして熱がこもってしまったほうが体に負担をかけることになります。もともとの体温が高い分、より発汗しやすいですしね。発汗が身体にとってどういうものかというのは前回でお話しましたね。
まだおしゃべりできない様な小さな子どもは泣くことでしか自分の感情を表現できません。
眠たくてぐずっている、お腹が減った、オムツを変えて欲しい、かまって欲しい。そして、暑い。
夜泣きや癇癪の原因が暖めすぎということは来院される小児の患者様を見ていて多々あります。特にここ数年は温暖化のためか夏場に異常な高温の日が続いたりします。熱中症対策や脱水の注意勧告がよくされていますよね。寒さ対策より暑さ対策が重要な時代になってきているのかもしれません。
実は、寒さ対策って現代では普通に生活をする上ではバッチリできているんです。
暖房器具の進歩、気密性の高い家、保温性の高い服、高カロリー食等等。
カロリーも日本語にすると熱量ですので、これも体内では産熱に関係します。過去にこのような水準の生活を送った時代があったでしょうか?これらの生活環境が現代人を温めすぎてはいけない体質にしてしまったのではないかと思います。
お子さんの顔がのぼせて真っ赤になったりしていませんか?頬は薄紅色がベストです。真っ赤はまずい!熱が強すぎます!
グズグズ泣くというより「キーッ!!」と泣きませんか?暑くて熱を発散させるために泣いているのかもしれません!「暑いよー!!」と泣いているのかもしれません。
汗をかいていませんか?暖めすぎです!一枚服を脱がしてあげてください!
子どもは風の子です。外から帰ってきてすぐ靴下を脱ぎたがるのであれば脱がしてあげてください。手足が多少冷たくても大丈夫!布団を蹴飛ばして寝ていたら暑いからそうしているだけです。そのまま寝かせてあげてください。赤ちゃんも布団や分厚いタオルはほとんど必要ありません。薄手のタオルケット程度で十分です!それでも夜泣きがひどい場合は綿100%の長袖長ズボンを着せてあげて、タオルなどはかけずに寝かせてあげてください。すぐには変化がなくてもだんだん落ち着いてきます。
なかなか落ち着かない場合や、あまりに酷くて一刻も早い改善を求める場合は当院まで足を運んでみてください。当院では小児はり施術も行っています。必ず力になれます!