土用の養生
急に夏日になったり、気候の変動が激しい日が続きますね。
さて、暦は4月17日から土用を迎えました。
土用といえば土用の丑の日ばかりが焦点を当てられがちですが、四季それぞれに土用があります。
四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前の18日間がそれぞれの土用にあたります。
土用というのは体内環境の衣替え(今ですと、夏への備え)の期間です。この時期、主に消化器官が体内環境の衣替えを行います。
その為、この間の消化器官はそのエネルギーを衣替えに集中させなくてはなりません。
しかし、暴飲暴食やストレスで消化器官に負担をかけると消化吸収にエネルギーを多く割くことになり衣替えが上手に出来ません。
上手に体内環境の衣替えができないでいると、夏になってすぐのときに初期対応が遅れて体調を崩してしまいます。
ここでいう夏になってすぐ、というのは7月や8月といった夏真っ盛りの時期のことではなく、立夏である5月上旬、ゴールデンウィーク明けくらいのことです。今年で言うと5月6日が立夏です。
5月病なんかもこういった体内環境の衣替えがうまくできていないために起こるものではないかと考えています。発症時期もだいたいゴールデンウィーク明けのあたりですしね。
夏になると心臓が元気に働くのですが、その初期対応が遅れると心臓が血液を上手に送り出せず、気血は滞り、身体の動きやキレが悪くなります。
精神的にもシャキッとできず、気だるく憂鬱になりがちです。まさに五月病。
立夏を迎えるゴールデンウィーク明けに体調を崩してしまわない様、この期間は暴飲暴食を避け、ストレスを溜め込まないように深呼吸などで心を落ち着けたりしてください。
特に食べ過ぎは要注意です。むしろ、食事量はいつもよりすこし少ない位を意識して夏への備えとしてください。