鍼治療がカラダに効く仕組み
当院の鍼治療では往々にこのようなことがあります。
「前回と同じ症状なのに、前回と違うツボに施術する」
とか、逆に
「前と違う症状なのに、前回と同じツボに施術する」
当院の鍼治療は「症状や病名」ではなく、「患者様の体の声」に対してオーダーメイドの施術を行っています。
ですので、同じ病名であっても違うツボを選択することもありますし、
全然異なる病気なのに同じツボを選択することもあります。
治療時間も患者様によって全然異なります。
同じ患者様であっても体調によって全然違ってきます。
なぜこのような差異が生まれるのかというと、病名や患者様の顕在意識と、その時身体が潜在意識的に求めている施術が異なることは往々にあるからです。
当ブログでもよく取り上げている「温めすぎることによる冷え」はまさにそれです。
「寒い」とか、「温めなければならない」という頭で考えている状態(顕在意識)と、「温めすぎているから冷やす方向に身体がシフトしている」という身体の反応(潜在意識)は大きくかけ離れています。
この乖離の原因を突き止めた上で一致させ、鍼と経絡や経穴(ツボ)を用いてその体内環境を調えます。
そして、ここからがタイトルの内容です。必要な話だったとは言え前置きが長くてすみません。。。
「病気を治したい!」という気持ちは顕在意識も潜在意識も同じではあるはずなのですが、実はここでも乖離が生まれがちです。
顕在意識は「病気を治したい」ではなく「症状を早く止めて欲しい」「苦痛から早く解放されたい」という結果ばかりに気を取られがちになってしまいます。
ですので、ついつい体の求めているものと異なることをしてしまいがちです。
鍼治療では身体の真の要求に応え、その要求通りに体内環境を調えることで患者様のうちに眠る「自然治癒力」や「免疫力」などの「治す力」ひいては「生きる力」を最大限高めるお手伝いをします。
ですので、鍼治療で病気が治るわけではありません。
しかし、身体の要求する体内環境を実現し、「生きる力」を引き出すので当然身体は元気になります。
ですので、主訴の改善より先にその他の愁訴の改善が見られることも多々あります。
主訴は治りきっていないけど、とにかく体調が良くなった。快眠、快食、快便で毎日の生活が楽になった!なんてこともあります。
鍼治療は患者様の、あなたの「生きる力」を発揮するお手伝いをするだけなのです。
あなたに本来備わっていて、でも、何かのきっかけで発揮しきれていなかった「生きる力」があなたを助けてくれます。
発揮できなくなるきっかけになるものは些細なことかもしれません。
不摂生、不養生・・・暴飲暴食や夜ふかしなど生活習慣の乱れかもしれません。
過度なストレスだったのかもしれません。
あなたに合わない健康法を実践してしまったことかもしれないですし、
汚染物質や化学物質によるものだったかもしれません。
ですが、これらを解消し「生きる力」を最大限に発揮できれば、様々な病気や症状が改善されたり軽減されるのは自明の理ですよね?
こういった仕組みで鍼治療はカラダに様々な効果をもたらします。
あなたは最近、御自身のカラダをどのくらいいたわってあげていますか?
あなたの「生きる力」は今、最大限に発揮されていますか?