【危険】単品ダイエットのリスク 栄養学編
身体にいいから。ダイエットにいいから。そんな風にテレビで言ってたから。
色々な理由があると思いますが「単品ダイエット」「単品健康法」が今でも度々流行ります。
○○だけ食べる。とか。そんな感じのダイエット。
最近はSNSの浸透も合わさり、
モデルの○○さんがツイッターで発信していたから。
なんて理由で流行することもありますね。
流行の仕方は置いておいて、そういったものに安易に飛びつくのは気をつけた方がいいことが多いです。
今日はそんな話を。
同じものばかりを食べ続けていると確実に栄養のバランスが崩れます。
栄養のバランスが崩れると骨や筋肉を消費してそれらの不足を補おうとしてしまいます。
すると、体重計の数字的には体重は低下するかもしれませんが、「痩せる」というより「やつれた」状態になることが多く、決して健康的な見た目ではなくなってしまいます。
「どうしたの?大丈夫?」
と聞きたくなるような痩せ方です。
あまり魅力的とは言えません。
栄養のバランスが崩れると、脂肪の燃焼は鈍くなります。
なぜそのようなことが起こるのか?
もともと、多くの生物は「飢え」の歴史を乗り越えてここまで進化してきました。
人間もそうです。
日本は現在、飽食の時代と言われるようになり、食べ物が手に入らないなんてことがほとんどない、とても素晴らしい時代になりました。
しかし、身体の機能は飽食にあわさった進化をしておらず、未だに「飢え」を恐れています。
その為、身体はエネルギーの貯蓄を第一に働きます。
最もエネルギーの貯蓄をしているのは脂肪です。
バランスの悪い食事では、不足している栄養が存在するため、身体は次に来るかもしれない「飢え」に備え脂肪にエネルギーを蓄えようとしてしまいます。
このために、バランスの良くない食事ではカロリーの摂取量を抑えても上手に脂肪を落とすことができません。
脂肪ではなく筋肉や骨量が落ちてしまい、体重は下がっても体脂肪率に大きな変化がなかったり、内臓脂肪が上手に落ちず、四肢に比べお腹だけポッコリ出てしまうようなバランスの悪い見た目になってしまうこともあります。
脂肪が残っていると、少し食事量を元に戻したり増やしたりするだけで簡単にリバウンドします。
なので、このようなダイエットで体重を維持させ続けるには食事量は戻さず、少ない状態をすっとキープしなければなりません。
頑張り続けなければいけないダイエットは苦痛です。
他にも、皮膚の状態が悪くなることもあります。
便秘になったり、不眠になったり、生理現象にも悪影響が出ることもあります。
このように、せっかく頑張って体重は落ちたのに、それ以外の面でマイナスが出てしまうことがあります。
栄養の過不足のない食事であれば、身体は本当の意味で飢えが満たされ、不要な脂肪を燃焼させ過剰な備蓄を消費します。
栄養のバランスが取れていることは健康にも重要なことは自明の理です。
痩せて、しかも健康にもなれる。
言うことなしです。
もう一点。単品ダイエットのリスクは栄養バランスの崩壊だけではありません。
同じものを食べ続ける場合、同じ「毒」も摂り続けることにないます。
この「毒」というのは食品に含まれる「毒」になりうるもののことで、少量の摂取で問題が起こるものではありません。
自然の中にある食べ物には必ずと言っていいほど何かしらの毒を含有しています。
自由に身動きができない植物は、虫や鳥などの動物に食べ尽くされないために殺虫剤のような物質を作り出しています。
こういったものの積み重ねは確実に人体を蝕んでいきます。
余談ですが、何年か前に流行った「カテキン」という物質も植物が作り出す天然殺虫剤の一種で、人体にとっても毒です。
高濃度のものを摂取しすぎると解毒器官である肝臓が悲鳴をあげます。
アメリカでは2007年に高濃度カテキンを含有するサプリメントの販売が禁止されました。
他にも、小魚をたくさん食べて育つマグロは水銀の含有量が多く、そのマグロを好んで食べる日本人は欧米人に比べ体内の水銀量が多いと言われています。
このような毒の一点集中を避けるためにも、バランスよく食事することが大事になってきます。
バランスよく栄養を取りましょう。という当たり前のことには、こういった理屈があります。
やつれたくない、健康的に痩せたい!という方はぜひ、バランスよく食事をとった上で摂取カロリーを減らしてくださいね!
もし、「それでも痩せられない!」「もっと効率よく脂肪を落としたい!」「しっかりマンツーマンでダイエット指導をして欲しい!」と思う方がいらっしゃればぜひ当院にご相談ください。
3ヶ月でマイナス10キロ!を目標にたくさんの方がダイエットに挑んでおり、多くの方が目標を達成していらっしゃいます!
はじめるなら早い方がいいですよ!早い方が早く結果が出ます!
風邪や体調不良もこじらせてから治すより、ひきはじめに直したほうが早く楽なように、ダイエットも早期に手を打った方が早いし楽です。
さて、今回は栄養学的に単品ダイエットの危険性を掲載しました。
次回は東洋医学的な単品ダイエットの危険性を掲載してみようかと思います。