【薬膳紹介】たまねぎ
淡路の親戚にたくさん玉ねぎを頂きました!とても甘くてめちゃくちゃ美味しかったです。
血圧やコレステロールにとてもいいとされている玉ねぎですが、漢方的に玉ねぎを捉えたとき、ちょっとだけ注意点がありますので、ご紹介致します。
玉ねぎ
五味 辛
五性 温
帰経 肺・胃・肝
・東洋医学的効能(本草綱目より抜粋)
中を温め、気を下し、穀物を消化し、食を能くし、虫を殺し、五臓の不足の気を利す。
久しく食えば神を傷め、性を損じ、人をして多く忘れしめ、目の明を損じ、血脈を絶し、痼疾を発す
4月(旧暦)に食べ過ぎると咳や動悸を引き起こす
季節を問わず、食べ過ぎると歯や目に症状が出る
温める性質と気血を昇らせる作用があるため、過食はのぼせの原因になる
中を温め、というのはお腹を温めるという意味です。
久しく食う、とは頻繁に食べるという意味です。
神というのは宗教的な神様という意味ではなく、目に見えない不思議な力を意味し、人体においては自律神経のことではないかと言われています。
ということは、「神を傷め」というのは自律神経に失調が起こるかもしれないということです。
一通り訳してみると
頻繁に食べていると自律神経を傷つけ、生殖器に異常をきたし、忘れっぽくなり、目が見えにくくなって、血管もダメになって治りにくい病気を発症してしまう。といったところでしょうか。
たくさん食べたらいいという食べ物でもないようですね!
ついでに、現代医学的には以下のような効能が判明していますのでご紹介。
・現代医学的効能
血栓溶解作用
コレステロール降下作用
血圧降下作用
血糖値降下作用
抗菌・殺虫作用
魅力的な効能がたくさんありますが、東洋医学的には食べ過ぎNGの食材ですので、食べ過ぎないようにはご注意くださいね!
とはいえ、新たまねぎが美味しいのもまた事実!
食べてはいけないものではありませんが、たくさん食べるものでもありませんので、健康的に問題ない範囲で美味しく食べてくださいね~♫